*ガンダム00(そのに)*
□ちっちゃくったって〜りべんじ〜
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僕はティエリア・アーデ。ガンダムマイスター唯一の女だ。
女と言っても、ソレスタルビーイング内では男として生活している。
誰にも言うつもりもないし、皆が男と思っているならそれでいい。訂正するのも面倒だ。
…と思っていたけれど。
ふとしたきっかけでロックオンに知られた。それだけなら良いのだが、僕の最大のコンプレックス…体を…小さい小さい、むねを…見られてしまった。
*ちっちゃくったって〜りべんじ〜*
とても恥ずかしかった。トレミーの女性達は皆胸が大きいから…なんだか尚更恥ずかしくて泣きたい気分だった。
けれど優しく抱き締めて、気にしなくていいと、お前は可愛いよと言ってくれた。
「ロックオン…」
その名前を口に出して一人で赤くなる。
あの日以来ロックオンは、さりげなく僕の体を気遣ってくれるようになった。
時々優しく抱き締めて、甘い甘いキスをくれた。
僕はというと、いつも気持ちよくて翻弄されるばかりで。
「…だって…うまいから…」
ひとり呟いて、唇をそっと触れてみる。
ロックオンの唇の感触を思い出して一層ぼわっと赤くなる。
両手を頬に当てて冷やしてみるけど効果は無くて。思い出しちゃ駄目だ駄目だって、一人で首をぶんぶん振ったりしていた。
端から見たら酷く不思議な光景だろう。