*ガンダム00(そのに)*

□平和な世界でありますように
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誰もが笑顔で明日を迎えることが出来る


そんな素敵な世界になりますように



*平和な世界でありますように*



久しぶりに地上に下りた。
テロの視察に地上に下りて来いと、スメラギ李ノリエガから下されたミッション。
いくらミッションの為とは言え、憂鬱さは拭えない。

数日前のテロにより、この地でも多くの命が失われた。
壊された町、消えていく命。

嫌いだ。戦争なんて。

地上なんて…

思わずぐっと握り締めた手。
じっとりと汗ばんで気分が悪い。

血が出るくらい握り締めた手を、そっと握られる。

「ティエリア…手、傷付くぞ」

「…ロックオン…」

そっと手を撫でて慰めてくれる彼の瞳も、とても寂しそうな色に染まっている。
繰り返される過ち、それを止めることが出来なかった自分。

持って来た花束を焼け野原にそっと置き、死んでしまった人達に祈りを捧げる。
ここは協会だったのだろうか。
もう見る影も無いが、瓦礫に紛れて十字架やステンドグラスの破片、神を模った像などが転がっている。

僕の背後でロックオンが畜生、と呻いた後、何かを決意するように立ち上がった気配がした。

「戦争根絶が果たせたらさ…」

「…っぁ」

呟くように吐き出されたロックオンの声がティエリアの鼓膜を揺らす。
後ろからぎゅ、と抱きしめられて思わず吐息が漏れた。


「俺と、結婚してくれないか…ティエリア」
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