*涼宮ハルヒ*

□チョコレイトキス
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なんでか、たまに寂しくなることがある、すごく。


なんでか、たまに逢いたくなることがある、すごく。



*チョコレイトキス*





だが実際こんなとき、俺はヤツに電話したり呼び出したりなんかしない……出来ない。


俺が出来る精一杯のことといえば…
ヤツがいるはずもない場所を探してみたり。いそうな場所をウロウロしてみたり。
ああ、我ながら間抜けだと思うさ。だが俺は生憎と「会いたい」だの「寂しい」だのと言える口は持ってないんだよ。


今日も、少し寒い帰り道を行ったり来たりうろうろしていた。逢えるはずもないんだけれど。


あ、ヤバいなんか泣きたくなってきた…


「俺が寂しがってることくらい…超能力とやらで気付けよな…くそー」


勝手にうろついて勝手に泣きたくなって、世話ねーな…なにやってんだろ、俺。





…ふと、背後から聞き慣れたやわらかい声がした。
すごくすごく会いたかった、聞きたかった声。


「おや?キョン君じゃないですか」


にこにこと近寄ってくる。あぁ、古泉だ…凄いな、逢えた……ヤバい、ちくしょう…

うれしい。


「お買物ですか…っ!?」

逢えないだろうと思っていた反動か、俺は耐え切れなくなって古泉の手をとり早足で歩きだした。
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