*涼宮ハルヒ*

□とけあうからだ
1ページ/4ページ

どうか今だけでいいから、おねがい、僕のものでいてください。





「んっ…こいず……っぁ…そこ…」

「もっと?」

「んっ…もっと…っぁあ!」


文化祭の打ち上げと銘打ったパーティーのあと、高校生なのに酒を飲み

酔ってしまった勢いに任せて、ずっとずっと好きだった人を抱いた。





**とけあうからだ**






薄暗い部屋、白いシーツの上で、ぴったり重なり合わない体をどうにか重ねるみたいに何度も抱き合う

彼の汗がキラキラして、シーツに流れ、消える。とてもきれい。

少し細めの体をぎゅっと抱き締める。

「こいず…くるし…」

「…よっ…と」


「なっ…っふぁあっっ!!んっぁ…っぁ」


よいしょ、なんて軽いことばを吐いて、抱き締めた体を起こす。

軽いなぁ…


キョン君が僕の上に乗る体勢になり、いっそう繋がりが深くなる。


「いやっ…っ…ふかいっ……っぁあ」


僕の肩に顔を埋めながら短く息を吐く彼が、なんだかとてもセクシーでクラクラする。
我を忘れて強く突き上げながら、胸の突起を優しく舌で愛撫する。震えながら感じてくれる体、たまらない。


「ねぇ、届いて…ますか?あなた…の、奥まで…っ」

あなたの、その心の奥深くまで、僕は触れることができますか?その権利が、僕にはありますか?


本当は自分はちっとも酔ってなんかいない。彼が酔っているのをいいことに、強引に抱いただけ。なんて最低な行為。

ごめんなさい、あとで何回でも謝りますから…だから…

「やぁ…こいず…っ…あっぁ…」


酔っているからでいいから、目が覚めたら殴ってくれてもいいから。どうか今だけは僕のものでいて欲しい。
許してくれますか?
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ