短編2[BL]

□2番目
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「…っ、ん!」

「今更、僕を見捨てることなんて許さないからな、お前は僕とずっと」


僕とずっと?その続きを問う瞬間さえも頭の中は濁流の中だった。

溺れそうなほど苦しいキスは泣いてる暇も与えてはくれなくて。


「…は、は、ん」

「しんのすけっ」

ズクズクに溶かされた、そこから風間の指がずるりと引き抜かれる。


「息、吐け…っ、しんのすけ、苦しいのは…はっ…お前だぞ!」

「…ぁ、ああ!」

互いに絶頂を迎える為のそれがゆっくりと身体に押し入って来る。

風間の全てを収めたあと自由になった手が目にかかる髪をかき分けた。


「んぁ、は…っ風間君…このまま一緒になれたら、いいのにね」

「しんのすけ」


「風間君…っごめんね、好きになってごめんね」

頬を柔らかく撫でる手に自身の手を重ね言葉のその先を、待つ。

2人分の荒い呼吸と我慢しきれず溢れ落ちる甘い奇声が木霊した。


「はぁ、は!しんのすけ、しんのすけ、しんの」

「風間君、そんなに確認しなくても大丈夫だぞ」


限界を迎えそうになったその瞬間、不意に動きが止まった。


「俺は風間君が好き、どこにもいかない、ずっと一緒にいるぞ」

「しんのす、け」

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