短編[BL]
□星屑の中で
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※世界は妄想(しん+ネネ)の続編。世界は妄想を読まなくても大丈夫です。
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神様、
願いをきいて
星屑の中で
「大丈夫?ネネにできることがあったら言って」
「平気、だぞ」
放課後の保健室、
真冬なのも忘れ俺は上半身はだかで遊んでいた。
その馬鹿みたいな行為のせいか授業中、高熱で倒れてしまったのだ。
勿論、隣の席のネネちゃんが慌てて俺を保健室まで運んで来てくれた。
「ネネちゃん、もう先に帰っていいぞ…授業も終わったでしょ?」
「…でも、」
「ほら、俺の母ちゃんも、もうすぐしたら迎えに来ると思うから」
「ネネがいたら迷惑?迷惑じゃなかったら…まだ傍にいたいわ」
ネネちゃん部活は?ネネちゃん風邪がうつるよ?
頭では分かっている。だけど、ネネちゃんは真剣な顔で俺を見ていた。
「迷惑、何て思うわけないでしょ、ネネちゃん」
「うん」
元々が丈夫だったから、ここまで熱が出ることは滅多にない。
だから、少し不思議な気分で、ネネちゃんは少し驚いたようだった。
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