短編[BL]
□lovely baby
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ふわっと、目尻をさげてボーちゃんは優しい微笑で俺だけを包む。
これが愛されるってこと?だけど、まだよく分らないこともある。
「んー…」
ネネちゃんに呼ばれ教室をあとにした、ボーちゃんの背中を眺め。
溜息に似た息をスウッと、ほんの少し飲み込んだ
「毎日メールして、電話して、部活ない日は放課後デートして…」
机の上で広げた、てのひらを見つめ指を一本一本たおしていった。
「そんで、手…つないで…キスして…遊んで」
ん?大体、付き合うって何だ。相手は女の子じゃない。同じ男だ。
ボーちゃんに告白されて嫌いじゃなかったから付き合って、うん。
ボーちゃんが喜んでくれると嬉しい、そう思えることが今は幸せで。
(でも今までは相手が女の子だったから簡単で)
深く考えようと思うと結論がなかなか出てはくれない。
女の子のときはキスして手を繋いでエッチして…でも同じ男は?
手もキスも、それから先は?やっぱり、エッチ?でも、どうやって?
「ん〜…」
「しんちゃん?そんなに唸ってどうしたの?」
「っお、あ、ボーちゃん!別になんでもないぞ」
ボーちゃんの整った顔がドアップで、何だか胸の奥が熱くなった。
あれ?あれれ?ボーちゃんってこんなに、カッコウ良かったかな?
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