短編[BL]

□拍手文SS
15ページ/26ページ

<しんネネ>







「俺も好きだぞ」

って少し低い声で喋る、しんちゃんが好き。もっと言ってほしい。


「しんちゃん」

「ほいほい?」

そう言って振り返った、しんちゃんが好き。もっと振り向いてほしい。


「ネネちゃん」

「…なぁに?」


「頑張れる?」

って、疲れたときに言ってくれるしんちゃんの声が好き。頑張れるよ。

無理をすると、しんちゃんは怒る。それが嬉しい。ごめんね?


「ネネちゃん、さっき誰と喋ってたの?俺の知らない子だったぞ」

「…秘密」

ちょっと意地悪。しんちゃんは「ふーん」って顔をしてネネを見た。

あ、嫉妬してる。ああ嬉しいなぁ。もっと嫉妬すればいいのに。


「しんちゃん、絶対に勝ってね。ネネのために」

「当たり前でしょ」

って当然のように試合に勝っちゃう、しんちゃん。キラキラ眩しいわ。

でも、また女の子にモテてしまうのが心配。しんちゃん鈍感だから。


「ネネちゃん大好きだぞ、俺と結婚するでしょ」

「…、す、る!」


真っ赤な顔をすると、しんちゃんまで顔が赤くなる。伝染するの?


「好きよ、しんちゃん…大好きだからね」

「俺も好きだぞ」


ちょっと、よくわかんないネネの彼氏。でも愛してるので仕方ない。



end.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ