短編[BL]

□二度目の恋
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しんネネ



ネネが、しんちゃんと付き合って3ヶ月と少し。

キスは勿論、手さえ繋いでいない。ネネには魅力がないの?


「しんちゃん好き」

「?俺も好きだぞ」

「…………大好き」

「ん、俺も大好き」


ち、違う!こんな甘々な雰囲気じゃなくて、もっとこう…!ああ!

(じれったい!なんで、しんちゃんはキスもしてこないのよ)


「ネネちゃん?」

「…何でもない」

そう言えば、しんちゃんは「そう?」と満面の笑顔を見せてくれる。

しんちゃんが好き。けれど、ここまで何もないと不安にもなる。


「し、しんちゃん、今日ネネの家に泊まりにこない?ママもいないし」

「え?今、家にネネちゃんだけなの?」

「うん、そう」


ぎゅっと、しんちゃんの制服の袖を掴む。しんちゃんは笑った。

笑って、じゃぁマサオ君たちも呼ぼうって言った。え?なにそれ。


「しんちゃん!マサオ君たちも呼ぶって…せっかくなんだから」

「うん?せっかくだから皆でワイワイやった方が楽しいでしょ?」

ち、違う!せっかくなんだから此処は2人で会うのが基本なのよ!

今まで、しんちゃんは女の人にダラシなくて有名だったのに!


「…ネネ、今日は勝負下着つけてるのよ!」

「何と勝負するの?」


ち、違う!いつものあの手の早いしんちゃんは何処に消えたの!?

まさか、女としての魅力がネネには欠片もないの?ねぇ、しんちゃん。


「ネネちゃん」

「…なによ!」

「ゆっくり、俺と歩いていこうよ。そんなに急がなくてもいいんだぞ」


二度目の恋


「…っ、しんちゃん…それってプロポーズ?」

「そうとも言う」



end.

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