短編[BL]
□リピート
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シロ＋しん*死ネタ
(ねぇしんちゃんボクの大好きなしんちゃん)
(あのときボクを拾ってくれてありがとう、すごく嬉しかったんだ)
(こうやっていま、笑ってボクが死ねるのはしんちゃんのお陰だね)
(しんちゃん、しんちゃん。ボクの大好きなしんちゃんしんちゃん)
「シロ…っ！」
(そんな顔しないで、しんちゃん。心配しないで、しんちゃん)
(しんちゃん泣かないでボクは少し眠るだけだよ。だから泣かないで)
(しんちゃん)
(しんちゃん)
(ボクの大好きなしんちゃん。ねぇしんちゃん)(泣かないで)
「シロ、シロ、いやだ…オラを置いていかないで…いやだぞ、シロ！」
(手が届かない)
(しんちゃんが泣いているのに、ボクが泣かせてしまっているのに)
「シロがいなきゃ…シロじゃなきゃ意味がないんだぞ？シロってば！」
(しんちゃん)(聞えてるよ、ねぇ、しんちゃん。しんちゃん)
「シロ！」
神様、
届かない手を必死に掻き集め、小さな手を差し出すボクは滑稽？
しんちゃんが「好き」と伝わらない言葉を繰り返すボクはピエロ？
(しんちゃんしんちゃんボクの大好きな、しんちゃん！)
ふわふわの毛玉がしんのすけの頬を優しく捉え甘い息を飲み込んだ。
(しんちゃん)
(し ちゃ ！)
空が吠えた五分前。アイラブユ─!ミ─トゥ─!
end.