短編[BL]
□お綺麗な愛
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REBORN/骸綱
呼吸を覚えたようにそうして俺は「恋」を知っていきたいのです。
お綺麗な愛
「骸、?」
「…おや?僕が見えるのですか?ボンゴレ」
夜明け前
うっすらと開いた綱吉の瞳、まるで時計は狂ったように音を弾ませた。
「骸、ホントに?」
「クフフ、君に会いに来てみるものですね」
布団から手を伸ばせばユラリと骸の影が揺れる。
綱吉はおとぎ話に夢中になった子供の様に無邪気な笑みをこぼした。
「どうして此処に」
「…舞い戻ってきましたよ…輪廻の果てより」
そう言って骸は人差し指を綱吉の唇に沿わした。
ゆっくり、まるで一つ一つ形を探るような動きだ
「…っん、」
「それとも夢…ということにしましょうか?」
「夢?…はは、そうだよね…これはオレの夢だ」
骸の提案に綱吉は困ったように白い歯を覗かせた
月明かり、骸に覆いかかる暗闇も綱吉を照らす光も互いに色を呑む。
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