∞連載

□丸山隆平
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ツアー初日当日の明け方、まさに、いまからコンサートが始まるという夢を見ました。オープニングの音楽とともにステージにさあ、と出て行くと、えっ!! なにっ?? 観客が全員上半身裸の男性ボディービルダーなんです。みんな立ってムキムキィとポーズとって、うおーって声援がそろっている。いつからこういうファンがついたのか、場所間違えたのか・・・・・・。
と、そこで目が覚めました。時計を見たら午前4時。むっちゃ汗かいてました。緊張か、不安か、よし行くぞという気持ちが出たのか。その2日くらい前に、おやじが突然メールで写真送ってきたせいもあったとは思うんですけど。「3年前のおれ」って。趣味でしているボディービルのコンテストの写真で、おやじと何人かがムキムキ、ステージに立っているところ。夢の中の観客におやじがいるか探せばよかった。
実際に本番のステージに出る直前は、緊張や不安というよりも、ファンのみんなにやっと会えるなって、久しぶりに恋人に会いに行くような気持ちです。七夕の前の織姫と彦星みたいな。ちょっとロマンチック。ごめん待った?って言おうか、それとも、何も言わずにしれっと手をつなごうか。そんなこと考えながら、デートの待ち合わせ場所に向かうような気持ち。
でも今回の初日は、久しぶりやからうれしくて舞い上がっちゃった。思った以上にぎくしゃく緊張し、戸惑いがあった。気持ちを伝えたい、もっと伝えたいって欲張りすぎて、顔をまっすぐ見られないような。お客さんをしっかりエスコートしようと考えていたに、こちらが全部リードされてしまいましたね。





2009.06.05

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