D.Nover再録
□NO.2
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『着信音』
「ねぇ、綱吉君。デートしませんか?」
「やだ。」
「また、そんなに恥ずかしがって〜、遠慮はいりませんよ!」
「うるさい。変態果実。」
「なっ!!!何処でそんな言葉遣いを覚えたんですか!」
「だから、あっち行ってよ果実頭。」
「な…綱吉君!お母さんはそんな子に育てた覚えはないですよ!」
「お前に育てられた覚えはないし、俺の母さんは一人だ。そして更に言えばお前とは何一つとして繋がりはない。」
「何言ってるんですか、僕と綱吉には深い愛の絆がッ!!!」
「今すぐ消してやろうか、変態迷彩。貴様との絆なんてみじんも感じた事がないわ!」
「またそんな汚い言葉遣いを!!!」
「君、目障りだね。消えとく?」
「はッ!!その言葉遣いは!!!綱吉君最悪ですよ、それ今すぐやめなさい。」
「うるさい…」
「それが、愛しい恋人に対する態度ですか!」
イラッ…
「何が恋人だ!勝手な妄想膨らましてんじゃねー!!!俺の好き人はただ一人だ!」
「僕でしょ?」
「ふっ…誰がこんな変態南国果物も好きになるって?」
「っ!!!今鼻で笑いましたね――」
「も〜ほんとにウザイな。どっか行けっ!」
緑たなびく〜並盛の〜♪
「あ、このケータイの着信音は!」
「なんですかその悪趣味な着信音は!!!」
「ヒバリさんだぁ―――!!!♪」
「へッ!?」
ピッ!
「もしもし、はい綱吉です!」
「なんですか!この声色の変化は!!!さっきより半トーン高い!!!!」
「はい。はい!!!今からですか?はい!もちろんです♪」
「しかも、なんですかこのテンションの高さは…」
「はい。じゃぁ後ほど伺いいますね!はい!って////ヒ、ヒバリさん///」
「しかも、綱吉君が電話をしながらテレている…」
「じゃぁ♪」
ピッ
「てわけで、俺これからデートたから帰ったら変態。」
「声色がもとに戻った…ってデートですって!!!」
「そう。」
「誰とです!」
「そんなのヒバリさんに決まってるだろ!」
「な、何ですって!!!」
「じゃぁ、お前も帰れよ。骸。」
パタンッ
「あ、今名前で!―――って綱吉君!!!」
―――
――――
骸に対しては容赦なしに毒舌な綱吉がいいな〜って感じな時に書きましたね。