D.Nover再録

□ほろ酔い程度で
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カチャリ…

静かに開かれた扉の先にあるのはボンゴレ10代目の寝室。

時刻は深夜12時をまわり日付は変わってしまった。

その部屋に主人の恋人である雲雀は今日(正確には昨日)長期で出ていた出張から夕方頃帰る予定だったが飛行機の都合遅れてしまった。
部屋の主人(恋人)である綱吉とは今日帰って来てからの約束もあり深夜になってしまったので執務室ではなく直接寝室にきたのだが、

「綱吉?」

声をかけた先にはベッドサイドにあるランプだけがついた状態で、その横に置かれた椅子に腰かけグラスに入った赤いワインを揺らしている綱吉がいた。

近くにある丸い机にはワインのボトルがほぼからになりそうな状態である。

そんな中、声を掛けられた綱吉はゆっくりと雲雀の方を見上げた。


「あ、恭弥さんだー」

「ただいま」

「おかえりなさーい!」

ふわっとした笑顔で見上げた綱吉は酒が入っているせいか、普段よりも幼げに見えた。
だが、綱吉は酒に弱いはずだが思ったよりも口調はしっかりしている。

「綱吉、飲んでたの?」

「そーですよ。恭弥さん遅いから」

「…ごめんね」

苦笑しながらも普段あまり謝ることのない雲雀が謝ったのはさっきまで、満面の笑みでいた綱吉が急に寂しそうな顔したから、そして雲雀が謝るとまた満面の笑みになる。

その笑顔はどこまでも美しく、思わず雲雀もドキリとしてしまった。

そんな綱吉はいいんですよーなどと言いながら椅子から立ち上がり雲雀方へ来ようとするが、足元が少しふらつく。

それを欠かさず雲雀が抱き留めた。

「あはは、ありがとうございます。」

「大丈夫?…それよりごめんね、なかなか連絡できなくて。」

「いいんですよ、仕事だし…」
「綱吉…」

「俺が頼んだ仕事だったし…でも」


雲雀に抱き留めらりた綱吉はそこから腕を雲雀の首の後ろに回しギュッと抱き締めた。

「綱吉?」

「さみしかった…」


ボソッと言われた言葉は本音の本音だろう。
それを聞いて雲雀は綱吉を思いっきり抱き締めた。

そして、近付いた顔はお互いに引き寄せられ、唇を重ねる。

長く深い口付けは次第に熱をおびる。

酒のそいか綱吉の舌はいつも熱く、気持ちが良かった。

そしてお互いが酸欠になる寸前までキスをした。


離れて見つめた綱吉の顔は色っぽく、また雲雀をドキリとさせた。


そして再び言う

「ただいま」

っと




END








オリエンタルビューティフルな綱吉にゾッコンな雲雀でした。(えっ!どこが????

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