拷問乙女
□第2章
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目を覚ますとそこは
見知らぬ部屋。
「我は、一体・・・。それにここは・・・・?」
石で囲われた部屋。
出入り口は、狭い部屋の4つしかない側面の
一面の鉄格子ぐらいかな。
「我は・・・」
重い身体を起こしてみる。
痛いといえば痛い、傷がいくつもからだにあった。
「目を覚ましたか」
「誰・・・・?」
何故我は見張られている??
鉄格子の向こうには人が二人。
「おぃ、お前、ファラオに伝えろ」
「はい」
片方が片方に伝え、そいつは走って階段を上がっていった。
そんなことには一切関心を持たず、我は自分を改めて見た。
見知らぬ白い布を纏い
部屋、否、我の居る牢の隅には
やけにボロボロで、背中に穴が二つ開いた黒い服が投げ捨てられていた。
ただ何もする気力がなく
その服をただひたすら見つめていたら
すぐ前にある階段から音がした。
「誰・・・・」