薔薇模様
□もうこれ以上は...
1ページ/8ページ
海馬君がアテムの事を好きなのは解ってた。
アテムが海馬君を好きじゃないのも知ってた。
僕が海馬君のことを好きなのは、誰も知らない。
アテムが振りむかないのを知ってて、海馬君はずっとアテムを思い続けてた。
そんな海馬君の背中はいつも寂しそうで。
結局、最後まで海馬君はアテムに何も言わないで
その想いを胸にしまい込んでしまった。
アテムが冥界に帰って、もう1週間。
あれから海馬君は一度も学校へは来ていない。
仕事が忙しいだけなのかもしれない。
それとも―――