薔薇模様

□もうこれ以上は...
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海馬君がアテムの事を好きなのは解ってた。
アテムが海馬君を好きじゃないのも知ってた。

僕が海馬君のことを好きなのは、誰も知らない。

アテムが振りむかないのを知ってて、海馬君はずっとアテムを思い続けてた。

そんな海馬君の背中はいつも寂しそうで。



結局、最後まで海馬君はアテムに何も言わないで
その想いを胸にしまい込んでしまった。



アテムが冥界に帰って、もう1週間。
あれから海馬君は一度も学校へは来ていない。


仕事が忙しいだけなのかもしれない。




それとも―――






 
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