草書

□純愛
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「もう、ええからイヅル気持ちよぅなり?」

腰を引いてズルリと隊長のモノが抜けたのが寂しかった。

もっとしたかったのに…。

自分の思考に恥ずかしくなり、慌てて顔を伏せると、なんや、今更と笑われた。

「好きなんです…。隊長の事が…。」

さっきから『好き』しか言って無い僕を、ボクはイヅル大好きや、と優しく抱き締めてくれた。

「あんまり可愛い事言わんと…、イヅル壊してしまうかも知れんよ」

ちょっと開眼して、でも優しく微笑む。隊長のこの笑顔はきっと僕しか知らない。松本さんだって藍染さんにだって向けた事は無い筈だ。

だって、僕だって…この関係になって初めて目にしたんだから…。

きゅう、と抱き締め返して言ってみた。

「僕も連れて行って下さい…。」

答えなんて置いて行かれた時点で解りきっているけど、どうしても言いたかった。

「…あかん。…あかんけど…。」

隊長が言いよどむ言葉にイタズラに期待してしまう。

「隊長…。お願いします。」

僕の滅多にしない『お願い』はまだ貴方に有効ですか?
しばらく間があって

「…会いに、来るんじゃあかんか?」

溜め息と共にその言葉は出てきた。
「え…?毎日ですか?」

キョトンとして聞き返すと大爆笑された。
「い、イヅル…そんなにボクに会いたいん?」

「え…あ…ハイ…」

「ブッ!いや、凄まじい殺し文句やで…フッ!ハハ…」

あ〜、これだからイヅルは堪らん。と頭を撫で、

「じゃとりあえず、それは、後に回してええか?ボク今すぐでもイヅルに入りたくなったわ。」

肩を震わせる程笑ってるクセに、はよはよ、と僕を転がして脚を大きく開かせた。

「た、隊長?!」

いくらなんでもいきなりは無理だとビックリする僕自身に、大丈夫と手を伸ばす。

「ちゃんとするし、ククッいやぁ…笑いすぎて危うく萎えるとこやったわぁ。」

大概笑いすぎだと思うが、こんなに嬉しそうな隊長が久しぶりで僕も大人しく力を抜いた。

「そうそう、いい子にしとき。あ〜、ホンマにエライ子や。」

よいしょ、と脚を掴み、ゆっくりと舌が僕の後肛を舐める。

ゾクリと震え、期待に自身が硬くなった。
素直やなぁ、とソレも握りジュッと音を立てて後肛を吸われた。

「あっ…」

もうその気になる自分にも呆れるが、早く欲しくてもぞもぞと腰が動いてしまう。
「まだ待ちぃ、誰がそんな体にしたんや?ホンマに妬けるわぁ。」

あんただ!と叫びたいのに、チロチロと舐められる後肛が気持ちよすぎて言葉が紡げない。

「ん〜、ふっ…あん…」

ゾクゾクと快感が背中を這い上がり、下半身が一気に熱くなった。

「あっ…あん…あ…」

「ヒクヒクしとる。さっきは1本しか食べさせて貰えんかったからなぁ…可哀想に。」
言葉で虐めながらゆっくりと指が入って来た。

「あぁ…」

すんなりと入った指が拡げるように円を描いて回される。

「んっ…んぁ…たい、ちょ…」

自身を緩く扱かれ、先端の割れ目を舐められて弛んだ後肛に2本目が入って来た。

「くっ…あ…」

「ツラいか?イヅル…」

泣きたい程に優しい。いつもいつもこの瞬間は愛されてるのを実感する。恥ずかしさも忘れる位心地よくて、どうしたらいいか分からなくて…。

「たぃ、ちょぉ…す、きぃ…」

切なくて、愛しくて、早く抱き締めて欲しくて…。

隊長はそんな僕をアララと笑って抱き締めてくれた。

「もう、ええの?イヅル大丈夫かぁ?」

やっぱり少し開眼している隊長と視線を合わせたままコクリと頷いた。
「ほな、力抜いてな…。」

抱き締めながら隊長の下半身が僕の後肛に当てられた。

「あぁ、イヅル…ヒクヒクしとるの分かるか?」

恥ずかしくてギュッと隊長に抱きつく。

じわじわと腰を進められ、引けていく腰を捕まれた。

「少ぉし我慢しぃ、ボクの入れるんは嫌か?」

そんな聞かれ方されたら逃げられる訳が無い。

やけくその思いで隊長のモノに孔を押しつける。

「あぁ…、入るん分かるか?」

質量のあるモノがゆっくりと入ってくる。気持ちいいとはお世辞にも言えない。ただ、1回入ってしまえば後は快感しか無いのも分かっているから耐える。

「うっ…、ぐっ。」

久しぶりのせいか、裂けそうにピリピリする。

「イヅル…、大丈夫や…おおきに、全部入ったわ。」

ただ入れただけなのにお礼を言われ、フフッと笑うと優しく口づけられた。

「やっぱりイヅルん中は気持ちええわぁ。」

僕自身を扱きながら隊長もゆっくり動き始める。

「あ…あん…んっ…」

じわじわと沸き上がる快感、ズクズクと体が沈んで行くみたいで怖くて、しっかり隊長にしがみつく。

「あかん、ボクが保たんわ。イヅルそんなに締めて…意地悪やなぁ。」
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