草書

□製作中
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「しかしまぁ…。イヅルも無茶するようになったなぁ…。」

市丸は腕の中でウットリ目を閉じ、撫でられるに任せるイヅルをじ〜っと見つめる。

「もう戦わせた無いわ…。」

ポツリと呟くと、フルフルと首を横に振り無理です…と返す。

「隊長…。僕は自分の意志でここに来ました。貴方にお祝いを言うため、と言う本当に身勝手な目的の為だけに…。」

「目的は果たしたやろ?」

無理とは市丸もわかっているが、どうせならこのままここに縛り付けてでも戦わせたく無いと言う思いに囚われる。


「だから、せめて…僕はこの後も戦います。…最終的に貴方と戦う事になって、も…。隊長…。すみません…。」


初めて明確に自己主張をしてきたイヅルに市丸は嬉しいような、悲しいような気持ちになった。

今まで自分の言葉だけに従い、己の事より市丸を優先してきたイヅルの初めての意思表示…。

「ごめんな…イヅル。辛いな…。」

どれだけ抱き締めてもまだ足りない。いっそこのまま二人で死にたい位の思いが押し寄せてくる。

 「隊長も…辛い、ですか?僕は…こんなに…覚悟して来た、のに…やはり貴方の顔を、見ると…。で、でも…っ。」
「もう、言わんでええよ。イヅル…。」

イヅルの額に口付けながら市丸は後悔、とまで行かないまでも苦い思いを抱えた。

藍染に付いていくのは当たり前だとずっと疑問すら抱かずにいた自分に対して、こんなにも必死になって追いかけてきてくれたイヅル…。


「イヅル…今だけは、全部忘れて…?」


市丸は、イヅルを力強く抱き締めた。それに応えるように背中にイヅルの両手がまわされる。

「隊長…。ずっと…こうしたかった…。」

自然にお互いに視線が交わり、深く口付ける。

「んっ…ふっ…。」

それだけでピクリと揺れるイヅルの肩を右手で宥めるように撫でながら、左手はゆっくり着物の衿元を割る。
ピチャ…とお互いの舌が絡まる音が卑猥に響く。

「っあ…」

ゆっくりとイヅルの首筋を舐め上げ、チュウと耳たぶを吸い上げる。

「あ…たい、ちょ…」

首筋に鳥肌が立っている。

「イヅル…気持ち悪いんか?」

ワザと耳元で低音で囁く。

「はぁっ…あっ…」

ビクッと上半身を硬直させ、上気した頬を市丸に寄せる。

「は、ずかし…です…」

言わないでと擦り付けられる頬の感触に市丸も酔わされる。
「イヅル…誰かに抱かれたか…?こんないやらしい躯になってもうて…。鳥肌たちまくりやん…。」

耳の硬い部分を噛みながらねっとりと囁く。

「いや…っ、そんな…しない…」

キュッと市丸の服を掴み、首筋を晒すイヅルはとても淫らで市丸は心の中であかん…と洩らす。

「こぉんな淫らな生き物放置しとったら、大変や。もうずっとボクの傍におり、イヅル。」


「あっ…たい、ちょ…。」

ゆっくりと胸元を撫で、既に硬く立ち上がっている乳首をクリクリとつまむ。

「あっ…。いっ…。」

益々硬くしこり、同時に粟立つ肌が市丸の理性も溶かしていく。

「なぁ…最後までしてええか?ボク…我慢出来る自信無いわ…。」

イヅルだけイカそう。などと生温い考えで仕掛けたのだが、この凄まじいまでの色気は耐えられる代物では無かった。

「こんな場所で、ごめんな…。」

事に及ぶならちゃんとした場所でしてやりたいのだが、そんな事言っている程市丸も余裕が無い。

「いっで…すよ。あ…。そんなに…。」

キュッと乳首はつまんだまま、首筋を吸い上げる。

紅い綺麗な跡に誘われ、少し強めに噛みつけば、あぁ…と躯をしならせて震える。

「イヅル…堪らんわ…。可愛い…。」

袴の裾から器用に手を滑り込ませ、焦らす事なくイヅル自身を握ると一段と震える。

「たい、ちょ…。」

「ヌルヌル…。凄い硬いで、イヅルの…。まだなぁんもしとらんのに、もうイキそうやん…。」


自分だって言えた義理じゃない程張りつめている癖に、言葉でもイヅルをなぶる。

「いゃ…。ん…。」

軽く扱けばどんどん先走りが溢れてくる。
「イヅル…。感じ過ぎやろ…。最後まで保たんのやないか…?」
乳首の周りを優しく撫で、固く閉じているイヅルの瞼に口づける。
 

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