草書

□悲愛
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「イイコや…イヅル…。」

ホンマは優しく抱き締めて、愚痴の一つでも聞いたら『さいなら』って綺麗に別離する気やってん…。

…なんや、こんな可哀想な位ボクに染められたイヅル見たら、決心にぶるわぁ…。

イヅルに優しく口づけてそっと唇を舌でなぞると、ピクッと反応し、もう頬がピンクに染まる。

堪らんわ…。

フルフルと震える睫毛にも口づけ、舌でなぞる。皮膚に触れるか触れないかの感触がいいのか、ふっと息を詰めたのが分かる。

「イヅル、舌出して。」

いつも恥ずかしがってなかなかしないのに、今日は大人しく口を開け、ちょこっとピンクの舌を出してきた。
淫らに見えるのは何故やろう。ピンク色が妙にボクを興奮させる。

貪るようにイヅルの舌に吸い付き、優しく右手の平全体で胸を包むように撫でるだけで、イヅルの下半身は反応した。

「もう、起ってるわ、イヅル可愛ええ。」
早く撫でて、イカせてあげたいのと焦らして焦らして、限界のイヅルを見たいのと欲求の狭間で揺れるが、もう少し恥じらうイヅルが見たくなり、舌を絡めて深く口づけた。

「…んっ…。」
ギンの服をギュッと掴み、必死に口づけに応えるイヅルを薄目で見ながら考えた。

…この子の幸せって何やろ…?

他人の幸せなんて死神になってこの方考えた事も無い。

「イヅル、これからどうしたい?」

口づけを解き、ベロリと首筋を撫で上げながら聞いた。

「あっ…」

やわやわと歯を立て、キュッと乳首をつまみ上げると、一際高い声で啼いた。

「あぁ…ぼ、僕は…、はぁ…」

答えは急がない。楽しみは取っておきたいしな。

カリカリと乳首に爪を立てるように引っ掻き、左の乳首に舌を這わす。
「た、隊長ぉ…あっ…ん…」
座ったままのこの体勢が苦しいのか頭を抱え込むように抱きついてくる。
「あぁ、ゴメンな、イヅル…横なろか。」 そっと離れたら慌てて目を開けて、無意識か自分を追ってきたイヅルの右手が愛しかった。
「こんな中途半端で消えたりせぇへんよ。」
イヅルの右手を両手で包み、口づけながら横たわるのを待った。
恥ずかしそうに目を伏せて横たわるその姿も艶かしい。

アカンなぁ…。この子、しばらく見んうちにまた綺麗になったわ…。
「隊長…?」
指先に口づけたまま、止まっている自分に不安になったのかイヅルの
「あぁ、イヅルがあまりにも綺麗やってん…、みとれてたわ。」
素直に言えば、また恥じらう。
…ホンマ可愛ええ。

誰にも渡した無いねん…。連れて行きたいけど、イヅルを戦いに巻き込みたくは無い…。

ちゅ、と音をワザとたてながら唇を合わせる。

「ゴメンな。」

今は何も考えまい。ただ、イヅルの狂態を楽しもう。

そう決めて下半身に手を伸ばし、そっと触れるとしっとりとした馴れた感触を楽しむ。
「あぁ、もう濡れとるやん。はよ触ったらな可哀想やったなぁ。」
身を捩って逃げようとするイヅルを許さず、先割れをこする。

「あ…いやっ…」

いきなり強烈過ぎたのかヌルッと液が溢れてきた。
「激しすぎたか?ゆっくりしたろか?まだ…いきたないやろ?」
ゆっくりと擦って硬度の増す感触に満足する。
「あっ…たい、ちょ…んっ…」

眉間にシワを寄せて快感に耐える姿も綺麗過ぎて…。
「可愛い。」

額に一つ、唇に一つ…少しずつ下半身へと移動を始めた唇にイヅルの体が震え出す。

「なんや、期待しとるんやん、困った子やねぇ」
ふるふると震えるソレも、恥ずかしいと顔を背ける仕草も、全てが愛しい。

右の乳首をチロチロと舌でつつき、左は優しく撫でる。プックリと立ち上がるピンクの突起を噛みちぎりたい欲求を押さえ、少し強めに噛みついた。は

「ひゃっ…あぁっ」
萎えるどころか、先走りを溢すイヅル…この体が自分の愛撫に慣らされてきた証のようで思わず笑みがこぼれた。

「なんや、痛い位が気持ちいい体になってしもて…。イヅルぅ、自分でするん無理やなぁ。」

噛みながら爪も立てる。

「いっ…あぁっ…ん」

『いい』のか『痛い』のかは分からないが、激しい刺激にイヅルの足がもじもじと動き出した。

「ん…ん…っ」

空いた左手をイヅルの口元に持って行けば、要求せずとも丁寧に指に舌を這わし始める。

「舌使い、うまなったなぁ、イヅルはホンマ可愛ええなぁ…」

とろとろになっているイヅル自身を右手でなぞり、軽く上下に扱く。

「ふっ…ん…ぅん…」

甘えた喘ぎがたまらなくて、思わずこのまま突っ込んでやりたくなった。

「イヅル、舐めて欲しいんやない?」

指を口から抜き、イヅル自身に息をふきかけて聞いた。
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