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□俺はセンドーに勝・・・ちたいんだよな?
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陵南との試合
「はぁ、はっ、・・・くっそ」
花道は一人練習をしていた。
あの試合。
自分は何をしていたのか
後半は確かに活躍をした。
自分がいなければ負けていた、とも思う。
だけど・・・。
「むぅ・・・俺は天才だ!」
天才なんだ、と呟く花道の声はボールの弾む音にかき消された。
別に自分の活躍に不満があるわけではない。
ただ・・思い出すのは流川と仙堂の戦い。
悔しい。
流川の場所に立っているのは自分のはずだった。
そうすれば、仙堂を・・・
仙堂を・・・?
「俺は、センドーに勝・・・ちたいんだよな?」
自分で口にした言葉と
心のどこかにある「本音」とが
違っている気がする。
「うーー、モヤモヤする!!」