短編

□貴方の好きなもの
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「総司の好きなもの-…?」




蝉の声が聴こえる、真夏の昼下がり

お茶を届けに副長室に来たついでに、沖田さんの好きなものを聞いてみた


「〈悪戯〉に決まってるじゃねえか」

呆れた様に言う土方さん

たまたま副長室に居合わせた山崎さんも納得した様に頷いている


しかし何かを思い出したのか、ふと視線を上げた


「沖田君が好きといったら〈冗談〉では?」

確かにという風に、今度は土方さんが頷いている


(せめて形あるものにしてください…!笑)



遠い目をして頷きあう2人に、日頃の苦労が垣間見えてなんだか可哀想になった(笑)




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