短編
□三つの贈り物
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「──…って話を、あいつが言ってたんだよ」
あいつから聞いた事を話すと、皆が食い付いてくるもんだから
少し、笑っちまった
「〈くりすます〉とは?何か特別な日のか?」
「贈り物を貰うって事は、あいつの誕生日とか?」
聞き慣れない言葉に不思議そうな顔をする斎藤と平助
確かに平助の言う事も、一理あるかも知れねぇ
「第一、〈さんた〉って誰?」
「男じゃねぇの?」
ムスッと不機嫌そうな顔をした総司に、冗談めいて新八が笑う
おいおい新八の奴、総司を煽るんじゃねぇよ!総司が俺を睨んでんじゃねぇか!
「てめぇ等、いい加減にしろ!そんなに気になるなら、後で本人に訊けッ!!」
俺が総司に弁解しようとした瞬間、場を裂く様な怒号が響いた
視線の先には鬼の形相をした、土方さん
やべぇ、そういや今
幹部で会議中だって事忘れてた