短編

□貴方の好きなもの
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洗濯物を集めに道場に行くと、そこには斎藤さんと山南さんの姿があった



この2人なら、まともな答えをくれる!

そう、期待に胸を膨らませて斎藤さんに訊ねてみる



「無論、彼奴が好きなのと言えば〈斬り合い〉だろう」

『………』



(怖ッ…!)



ビクビクしていると、山南さんが笑いながら私の肩に手を置いた


「沖田君が好きなのといったら…やはり〈子供〉でしょうか」



( 産 め と ? 笑 )



真面目な2人のまさかの肩透かしに、私はがっくりと肩を下ろした



そもそもどうして、沖田さんの好きなものを知りたいかというと…

実は今日は、沖田さんの誕生日



プレゼントを考えているんだけど、なかなか良いものが思い付かない



どうせなら好きなものをって思って皆に聞いてみたんだけど

あまり参考にはならなかった(笑)



結局何も思いつかなくて、私は仕方なく最終手段を使うことにした





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