獄ツナ小説(女体化・15禁)

□「1010」 15禁
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と、するとこの部屋は十代目の執務室か、十代目の私室かどちらかだな。

ふぅ、とため息をつく声がした。
シュルシュルと絹のような衣擦れの音がする。
パンプスが二つとも投げ出された。
薄いベージュの半透明の布がするっと落ちてくる。
こ…これはストッキング?!
俺は口から心臓が飛び出しそうになった。
そのまま、ラベンダー色のショーツがひらりと落ちた。(俺には、それは天女の羽衣のように思えた。)
四つん這いでソファの後ろに隠れる、というマヌケな姿勢のまま、固まる。
…動けねぇ。

「んん…」
艶かしいと息のような声が漏れる。
クチュクチュと小さな水音がし、十代目が何をなさっているのか、はっきりと
分かった。
はぁ、とかふぅ、とかいう声が響く。
俺はもう勃起しまくって痛いぐらいだった。
ジーンズの布地を押し上げて、そこは悲鳴をあげてる。

十代目――――!!!!
一体何やってるんですか。
いや、ナニをやってるのかは知ってる。
そうじゃなくて。
夕方というにはまだ少し早い、4時半過ぎ。
まだ暗くもならないうちから、こんな、誰が来るかも分からない部屋で…。

というか、こんな十代目は見たことがない。
俺の知ってる十代目は、絶対に明るいところでエッチをしたがらなかったし、一人エッチもしたことがないと言っていた。
慎み深いというか、大和撫子的というか。恥じらいがあって、そこがたまらなく愛しいというか。

そんなことを考えているうちにも、十代目ははあはあ、と息をつき、一際高い声を短くあげて、達してしまわれたようだ。
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