ベルマモSS(女体化・15禁)

□怠惰という名の悪魔
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ベルフェゴールのことは、好きでも嫌いでもなかった。
ただ、長い前髪の向こうの目を見てみたいと思ったことが一度だけあった。
まぁ、自分もいつも殆ど顔の見えない服装をしているのだが。
ベルは天才でその部分は評価していたが、キレやすいのでその部分は愚かだとマーモンは思っていた。
年の割りに子供っぽい部分も好きではなかった。

そのベルと、今夜ベッドを共にしなければいけない。



シャワーを浴びて、髪をとかし、簡単に身支度を整えた。
黒い私服を着て、ベルの部屋の前まで行くと心臓がいやな音をたてた。
深呼吸をして、ドアをノックする。
「今あけるよー」
ベルの声がした。
いつもの調子で、少しムカつく。
ドアのロックが解除されて部屋に入る。
あっけにとられた。
部屋中、ハンパない散らかりようだった。
なんせ、見渡す限り、服や小物が散らかっており、床の表面が見えない。
ジャンクフードの包みや紙袋まで落ちている。
「あのさぁ……ちょっとは片付けなよ」
「片付けないよ。だって俺王子だもん」

本当に、ここで自分と彼はそういったことをするのかと悩んでしまった。
(いや、悩みは他にもあるのだが。)

「まぁいいや。マーモン、こっち来てよ。」
ベルは足元のものを適当に蹴り飛ばしながら、ベッドのほうへ歩いていった。
そのまま、ベッドの上のものを適当にどかせる。
ベッドに座らされる。


つづく
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