獄ツナ小説(BL・15禁)

□「蒼」(碧の続編)15禁
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シトシトと雨の音がする。
布団の中で、ぼんやりそう思った。
布団から顔を出すと、部屋は薄暗かった。
彼は、もう起きたようだ。

俺が彼の店で働くようになって、一週間が過ぎた。
今日は、6日ぶりの休み。
仕事と言っても、まだ店は開店していなく、内装の細かいところを手伝ったり、
机や椅子の配置をしたり、教育(電話の出方や言葉遣いや接客)されたりだ。
…よくこの俺が一週間も働けたなぁ。
まだまだ、これからなんだけど。
足や腕が筋肉痛だ。

リボーンに、「店を辞める」と言った所、引き止められるかと思ったのに、
意外とあっさりとしていた。
でも、「いつでも厭になったら戻って来いよ。お前は才能あるんだからな。」と言って笑っていた。
いらないよ、そんな才能。

ドアを開ける音がして、彼が入ってきた。
「おはよ」「おはようございます」
腕を伸ばすと、抱きしめてキスをしてくれた。

(続く)
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