獄ツナ小説(BL・15禁)

□獰猛
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ツナは最近、ペットを飼っている。
いや、ペットの「ような」もの、だろうか。

そいつは、獰猛でわんぱく。
怒りっぽくて、自分の感情に正直。
時には、手が付けられない時もある。

リボーンに言ったらニヤッと笑って、「ツナも一人前なことを言うようになったもんじゃねぇか。ちゃんと躾けとけよ。最初が肝心だぞ」と言われた。
ムカつく。
わかってる。……つもり。


さて、今日の「そいつ」の機嫌はどんなもんであろうか。

しかし、驚いたことに、「そいつ」はツナには優しいのである。
でも、優しくて乱暴。
ひたすら、欲望に正直。
喜ぶ姿がかわいらしい。

素直に喜ぶ姿が可愛らしくて、つい撫でたり優しくしたりしてしまう。
気づいたら、温かい沼のような底なし沼にいる気分だ。
汗ばむ。
涙がにじむ。
悲鳴をあげたら、嬉しそうに微笑まれた。
いつも……、厳しく躾けようと思っているのに。





「今日は、いかがでした??」
汗をタオルでふきながら、そいつが問う。
「うん…ん……、良かったよ」
答えると、ちょっと笑って耳にキスされた。           ・END・
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