獄ツナ小説(女体化・15禁)

□「風邪」
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その日、俺は風邪をひいて熱を出した。
秋らしい気候になったのは良かったが、ここ2・3日で急に冷えたのに薄着でいたのがいけなかったみてーで。
当然、学校は休んだ。
情けねぇ。
元々身体は丈夫なほうだし、ここ5年くらい、風邪なんかひいたことがなかったのに。
薬を買いに行く気力もなく、ひたすらポカリをがぶ飲みして、ひたすら寝たら次の日には
なんとか熱はおさまっていた。
38度以上あった熱が、36.7度になっていた。

ベッドからふらふらと立ち上がって、携帯をとりに行く。
メールがきていた。
しかも、3件も。
驚いて確認すると、
「今日学校どうしたの?」
「風邪かな?」
「会いたいよ。迷惑じゃなかったら獄寺くんのマンションに行ってもいいかな」
着信も一回入ってた。
全部十代目からだ。
どうしよう。十代目のことだから俺の事を心配してくださっているかも…。
とりあえず、かけ直さなければ。


と、思ったその時。

ピンポーン

というチャイムの音がした。
ドアを開けると、大きなバッグを持った私服の十代目がそこにはいた。
「じゅ、じゅうだいめ!!」
「ごめん、突然来ちゃって。風邪…だったの?」
「そ、そうっす…。すみません、連絡もしてなくて」
「あがってもいいかな?」
「もちろんです。」
急いで部屋にお通しする。


(続く)
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