ベルマモSS(女体化・15禁)

□美容師さんと泥棒 2
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あの美容院に行った日から、数日が過ぎていた。
マーモンは、あの日から何も手に付かずぼんやりと過ごしていた。

マーモンは人には言えない稼業をしており、色々な場所を転々としていた。
平たく言うと、泥棒である。
幻術を使い、人に気持ちの良い夢を見せてその間に目当てのモノを頂く。
幻は、最高の美女だったり、ホストさながらの美男子だったり、淫夢だったり、色々だ。
モノはすぐに裏ルートで流し、換金する。
現金やカード類は足がつきやすいので、めったに狙わない。
金はほとんど使わない。
スイス銀行へ入れたり、株を買ったりしてお金を貯め、通帳を見るのが楽しみだった。


(凄かったなぁ…)
あの美容師のティアラが気になって仕方なくなっていた。
あまりに美しい。
(数億はするかな…もっと…だよね)
だが、あの男の言ったせりふを思い出すと、鳥肌が立ち、激しく食欲が失せるのであった。
(あんな…言わないでしょ、普通!客に…)
怒りも沸いてきた。
だが、怒っている場合ではない。
気がつけば、同調したのかファンタズマが興奮して、ぐるぐると回っていた。


なんとか知り合いになって、隙を見つけてあのティアラを奪いたい。
あれを奪ったあとは、この街から離れよう。
何処か田舎がいい。物価が安くて、空気が美味しくて、アパルトメントの家賃も安いような所。


次の日、また美容院に行った。
効果があるか分からないが、スカートをはいて、香水を付けて行った。


つづく
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