ベルマモSS(女体化・15禁)

□怠惰という名の悪魔
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「それじゃー、明日25時に。王子の部屋で。」
そう言うと、ベルフェゴールは自室に戻って行った。
ドアが閉じる音がすると、マーモンは深いため息をついた。


その「行為」を、マーモンはいまだかつてした事が無かった。
若い頃から暗殺部隊にいて切磋琢磨していたし、興味が無かったのだ。
ましてや、仲も良くない人間と粘膜を擦り合わせるという事じだい、全く理解出来ない事であった。
職業上、殆どが男性であるこの職場。
口の悪い連中が多いのもあって、鉄壁だの密室だの色気がないだのおかしいだのと色々言われた。
堂々と言われたこともあったし、陰でこそこそと言われたこともあった。
レヴィに至っては、「ま…まだなのか」と言ってじっとこちらを見つめてきた(少し気持ちが悪かった。)。
そんな時、何故か「そんなこと言うんじゃないわよッ、アンタ達!!」とオカマ母さんこと、ルッスが怒ってくれるのであった。
しかし、マーモン本人は実を言うとあまり気にしていなかった。
彼女が興味を持つ対象は本当に限られていた。
つまり、金と自分の技である幻術の研究、この二つだけであった。


今回、上からの指令によって、ある仕事が決まった。
マフィアにはありがちな…仕事。
その為には、誰か若い少女が必要だった。
そこでマーモンが選ばれた。
しかし、経験のないということを考慮して、予行演習を…ということになった。
失敗は絶対に許されないからである。
失敗は即、死を意味する。


マーモンはまたため息をついた。
何故、その相手があの男なのだろう。
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