ベルマモSS(女体化・15禁)

□怠惰という名の悪魔
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それからのことは、あまり思い出したくない。
自分は、ひたすら悲鳴を堪え(拷問に耐える訓練のことを思い出した)、唇をかみしめ、
痛みに耐えた。
力を抜く余裕なんて無かった。
動き回る舌は、悪魔のように思えた。

本だけは沢山読んでいたから、そういった方面の知識も山のようにあった。
しかし、そんなものはあまり役に立たなかった。

着せられたドレスはベルのナイフで滅茶苦茶に切り裂かれた。
彼はそうしないと興奮しないのだという。
そして、マーマレードのジャムを塗りつけられ、愛撫された。
性癖を知って嘔吐しそうになったが、心の何処かでなるほど、と妙に理解した部分もあった。
本来、自分達はまともではないのだ。彼も、また自分も。

ただ。
痛い。痛い。苦しい。熱い。早く終わって欲しい。
そう思って、時間が過ぎるのを待った。
ドレスの破片がひらひらと舞い落ちる花びらのようだと思いながら。




終わると、彼は満足したように寝てしまった。
罵声を浴びせたいぐらいだったが、疲れ切っていた。
シャワーでジャムを洗い流し、適当に身体をタオルで拭くと、ベッドの横で寝た。
そのとき、やっとマーモンは思い出したのだ。
「ベルフェゴール」は悪魔の名前であるということを。



・END・
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