獄ツナ小説(BL・15禁)

□「碧」 男娼パラレル 15禁
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彼に会う日がまたやってきた。
俺は、もう彼以外の仕事はとりたくないようになっていた。
しかし、それは生活がかかっているので無理だったが。

今回は、外でデートを希望、ということだった。
普段なら、こういったサービスは上顧客(20回以上指名してくれたことがあるようなお客さんだ)
にしかしないのだが、珍しくリボーンがかまわないぜ、行ってこいと言ってくれたのだ。
指定された駅に行く。
彼が待っていた。
今日はスーツじゃなくて私服だった。
襟の内側にラインが入っていてアクセントのある、黒のポロシャツにデニム。
シンプルな格好なのに、凄くかっこよかった。
「お腹すいてますか?」
「うん、少し。」
「良かった。一緒に行って欲しい飲食店があるんです。」
その店は、駅から5・6分のところにあった。
凄く雰囲気のいいイタリアンレストランだった。
もうお客さんが何人か並んでいた。
すっと中に入る。

「あー、オーナーだー」と若い女の子のスタッフが言う。
おいおい、タメ口かよと思ったが彼は笑っていた。
そのまま、一番奥の席に案内される。
ちょっと個室っぽくなっているところだ。
「ここ、俺の担当してる店なんです。あなたに俺の仕事を見て欲しくて…」
彼はすこし、はにかんでそう言った。
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