獄ツナ小説(BL・15禁)

□「碧」 男娼パラレル 15禁
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あっという間に質量が増してくる。
は、と彼が息を飲むのが分かった。
持てる技巧を全部駆使して、愛する。
(セックスしたい)
ぼんやりとそう思った瞬間、口の中に苦味が広がった。
…思ったより早かったな。
彼は、最近抜いてなかったので、スイマセン…と謝ってくれた。

と、そこで延長の時間(2時間延長したのだ)になってしまった。
彼は、また指名します!と言って帰ってしまった。

……どうしてくれるんだ。
俺の体は熱を持て余したまま、宙ぶらりんになってしまった。
仕方なく、事務所のトイレで処理したが、凄く恥ずかしかったし虚しかった。
(あとで、リボーンにおまえ何してんだと言われた。)



仕事がない平日、俺は彼のことをぼんやりと考えるようになった。
俺ってゲイだったんだーーーーーと自嘲的に思った。
あんなことをするのは、今まで仕事だから、と思っていた。
まだ、二回しか会ってないのに。
馬鹿だ。
お客さんに惚れるなんて。
人を好きになるのじたい、久しぶりだった。

でも、また会いたい。
会って話がしたい。
セックスしてみたい。
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