ロマンチカ

□+いつかきっと+
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ソファの端に秋彦の両手首をピンクのリボンで括りつけた美咲は、「これでよしっ!」と、その様を満足気に見下ろした。


秋彦といえば、頭上で手首を縛られているのに少しも目覚める事なく規則正しい寝息をたてる。




榛色の前髪が長い睫毛を隠しても、薄く開いたその唇は美しい顔立ちを想像させるに足るものであった。



少し捲れたシャツの下から覗く白い肌と、捩れた腰が艶めかしい…。



………さて…と、

ウサギさんをギャフンと言わせるためには、それなりに………。





………それなりに?

…オレは……何をしようっていうんだっ!



…………つか、何すればいい?


……とっ…とりあえず…驚かすだけなんだから…。




美咲は、秋彦のネクタイを結び目をゆっくり緩めて…そっとほどいた。


少しずつ乱れていくシャツのボタンをひとつずつ外していくと、

秋彦に抱かれ目覚めた朝、必ずといっていいほど初めに目に映るその胸が露わになった。


……とくん


…な…んだ…?

…オレ…どうしちゃったんだ…///。


美咲は予想外に高鳴る鼓動に戸惑ってしまう。



…ウサギさんって…ホントに真っ白な綺麗な肌してるよな…。


そっと秋彦の胸に手をのばし…触れてみる。


手のひらから伝わる肌のぬくもりは、美咲が知っている温かさで…そっと頬を押し当てた。


トクントクンと耳に伝わる秋彦の音に美咲は瞳を閉じる。






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