今日からマ王!

□〇〇も未来も
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「…はい。ユーリ動かないで下さい。」


「うん。そっとやってくれよ。コンラッド。」

すでに髪を茶色に染めていたユーリは、眞王廟に出かけるための変装中で…

コンラッドに髪と同色のカラーコンタクトを入れてもらっていたところだった。


「はい。装着完了です。」

そのまま、コンラッドはユーリに口づけると、頬にもオマケとばかりに小さなキスをした。


「くすぐったいよ。コンラッド。」

「くすくす。すみません。あまりにも陛下が可愛らしくて…つい。」

コンラッドは銀の光彩を細めて愛おしげに微笑んだ。

「陛下いうな。…今、絶対わざとだろ?」

「すみません。ユーリ」


そんないつもの会話を繰り返しながら、ふと賑やかな声に顔を向けると、

ラザニア達が、忙しく働いていた。

「ご苦労様、たいへんだね。手伝おうか?」

「もったいないお言葉でございます。陛下こそ、眞王陛下がお呼びなんですから、お急ぎ下さいませ。」


「…うん。…でも…なんか気が引けるな…。」

「大丈夫ですよ。ラザニア達も仕事ですから。それに…眞王陛下がお呼びなんて…なにかあったのかもしれませんし…。」

「…そうなんだよな。眞王が用事なんて珍しい…。それも変装して来い…なんて。…うー、なんかイヤな予感がする…。」

コンラッドは、身震いするユーリの肩を寄せ小さく笑う。


「さぁ、あまりお待たせしてもいけませんから…行きましょう。」


「…はぁ。しかたない。いこ、コンラッド。」


大きな溜め息をついたユーリは、眞王廟へ向かった。






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