今日からマ王!

□○○パニック
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………パシャ。

「ぷはーっ!無事到着………かな?」

今回は訳あって眞王廟の池だ…

…パシャ…。

「ふぅ。無事着いたみたいだね……。」

「うん。」

今回は、眞王に用事があるとかで村田も一緒だ。

「おかえりなさい。陛下。猊下。」

コンラッドが迎えに来てくれた。

「早く着替えて下さい。風邪をひいたら大変です。」

「うん、行こうぜ。村田……。」

村田はタオルで濡れている頭を拭きながら

「……ああ。悪いけど渋谷…先に行ってくれる?僕はウェラー卿にちょっと用事があるんだ…」


「……?用事って?」

なんだよ。眞王に用があるって言ってたじゃないか……?

……なんで、コンラッドなんだ?

「うーん。ちょっとね……。2人で話したいことがあって………。」


……なんか……あやしい………。

でも…オレがいると、いつまでもこの状態みたいだから……先に行くことにした。

しばらくして、コンラッドが青い顔をして戻って来た……。

「……コンラッド。顔色悪いぞ?村田になんか言われたのか……?」

「…えっ…?ええ…。……いや…いいえ……別に……何も……。」

………なんだよ。その歯切れの悪い返事はっ!

「………村田に、なに言われた……。」

……なぜか今度は赤くなった。

「コンラッド?」

「……今は…話せません……。」

「………なんだよ。それ……。オレに言えない事なのか?」

「……はい。すみません……。」

頑として口を割らない。

「……もう…いい。」

「……陛下。すみません……。」


「村田に直接聞いてくるっ」

「陛下っ!」

…なんだよ。オレに内緒って!

眞王廟にいる村田の所へ怒鳴り込んだ。

「おいっ。村田っ!コンラッドに何言ったっ!」

村田は溜め息混じりに、

「うーん。やっぱり気になるよね……。」

「あたりまえだっ!コンラッドに聞いても、言ってくれないしっ……。」

「渋谷…落ち着きなよ………。」

「十分落ち着いてるよっ!内緒にされたら気になるに決まってるだろ!!」

村田はガックリと肩を落とし…

「しかたないなぁ…。もっと準備をしてから言おうと思ったんだけど…」

「……なっ……なんだよ……なに企んでるんだよ……。」

「やだな〜。企んでるなんてさぁ。」

クイっとメガネをあげた村田は、オレに衝撃的な一言を発した。

「ねぇ。渋谷…子供産んでくれない……?」

………なんですと?

「………はい?…大賢者様…?い、今…なんと…?」

「だからさぁ…子供産んでくれない?」

「………子供?誰が?」

村田はオレを指差し……

「もちろん、渋谷だよ…。」

「……村田……気は確かか……?」
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