今日からマ王！Ⅱ
□〇〇と魅惑のblood
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「…ねぇ。キミ…いい匂いがするね…。」
村田と一緒にスポーツ店買い物に行った帰り道…
帽子を目深（まぶか）に被った背の高い男が、すれ違い様（ざま）に声をかけてきた…。
「えっ…と…オレ？」
「そう…キミの事だよ。…どうかな？…ちょっと、お茶でも…。」
キョトンとするユーリに男が近づくと…
「くすっ。…新手の勧誘が何かですか？困るんだよねぇ～。いたいけな少年を誑（たぶら）かすようなマネされちゃ。」
眼鏡をクイッとあげ薄ら笑いを浮かべた村田は、ユーリを庇うように立ちはだかった。
「……村田？」
ユーリが後ろから顔を出すと
「渋谷、君は…ちょっと下がっててくれるかな…。」
「なんだよ。どうし…」
振り返った村田の瞳は眼鏡ごしに、かなりヤバい状況であることを伝えていた。
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