エゴイストU

□素材。
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……雑誌のモデルっていったって、いっぱいあるし……。


……あいつは医者だから、不特定多数の人間に見られている。


雑誌なんかに顔さらしたら…仕事しづらいんじゃねぇのかな?


………あー…あれか?

背ぇ高けぇし…服着て首から下ってやつか?


いや待てよ。野分の体ってバランスいいし…


………し…下着///…?

……いやいや…考え過ぎだろ。


「……あの…ヒロさん。…ふつうのモデルですから…へんな想像しないで下さいね?」


……なんでわかるんだ?

「…///。…しっ……してねーよっ。」




「…ヒロさん。…内緒にしてて…すみません。心配かけるつもりはなかったんですけど…。」

野分は両腕をオレに絡めて抱き寄せた。

「……終わりなんだろ?そのバイト…。お前、普段から働き過ぎなんだよ。自分の体…過信し過ぎるんじゃねぇぞ。」


「…はい。気をつけます。」


オレの首筋に軽く押しつけた野分の唇が、くすぐるようにそう言った。






その日の夜も…野分はオレを抱いた…。


…夕べと違うのは、オレにキスマークをつけろと強制してきた事だ…。



モデルのバイトをしているのに不用意じゃないのかと言うオレに、“大丈夫です。服着てるから見えません”と野分は笑みを浮かべた。



…野分は、嫌がるオレの鎖骨や胸元によくしるしをつけるが…



…あまり…つけた事のないオレは、しつこい野分に根負けし仕方なく不器用さを丸出しにして野分に赤いしるしをつけると…


野分は「ありがとうございます。」と、嬉しそうに黒い瞳を細めた。






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