エゴイストU
□禁断。
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上條さんのスラックスを寛げると…さっきから小出しにしていた快感につながるはずの刺激が効を奏し、彼のそれは硬くなりつつあった。
……健康的な成人男性の形をみて、女性でも十分に悦ばせることができるだろうに…と、ふとした拍子に思う…。
…もったいない…。
ため息まじりに、上條さんのスラックスと下着を脱がせ…上條さんのそれに指を這わせると…ヒクヒクと反応して、更に硬さを増した。
……俺は…生まれて此の方、男のものを口に入れたことなどないが、彼のそれは…
……まるで口淫をねだるように俺を誘(いざな)う。
そして俺も…なぜか一切躊躇することなく口に含んだ。
「……ぁ……っん……は…ぁ………。」
…控えめな嬌声が…俺の内側から昂ぶる感情をくすぐり…もっと…その声を聞きたくなる。
俺も男だから…どこをどうすれば快感を得られるかという場所は熟知しているつもりだが……
……野分は…どんな風にこの人を悦ばせているのだろう…。
……朱を帯びた上條さんの肢体は小刻みに痙攣し…薬に抑制されているのに更に快感をねだるように時折小さく腰を浮かせた。
俺は、口淫自体初めての体験ではあったが、
…彼のいく瞬間をこの目で見たいと思った。
……どんな声で喘(な)くのだろう…。どんな艶めかしい表情を見せるのだろう……と。
先端を軽く吸い上げ…口に収まりきれない根もと部分を手で何度も愛撫し彼の蜜を促すと…
…それに応えるように、上條さんのくぐもった声が洩れ聞こえ…俺の口腔に生温かいものが広がった。
…俺は体を起こし…それを口の中で転がし彼の味を確かめる。
彼の顔は昂揚し…浅い呼吸を繰り返している。
…残す目的は…彼の体を抱くだけ…。
上條さんの脚をゆっくり開き…今から彼と繋がる場所を露わにした…。
…窄まりに指をあてると、開いた脚が恥ずかしげに少し閉じようとする。
そんな彼の仕草のひとつひとつに、「かわいい。」と言う野分の口癖も納得がいく。
…そんなことを思いながら……閉じかけた彼の脚をもう一度開き、窄まりに舌を這わせると…
「…はぁ……ぁ……」
……おっと…///。…上條さん…その声は反則でしょ?
チロチロと舐めるたびに 甘い吐息が更に俺を誘惑し…昂ぶった俺の自身が彼と繋がりたいと伝えてくる……。
自制が効かないっていうのは…こういう事なんだろう…。
いくらなんでも性急過ぎるんじゃないかと…自分を嘲(あざけ)るのに…その欲望を抑えることも出来ず…。
俺は、上條さんの窄まりに己自身をあてがい…
貫こうとしたその瞬間(とき)………。
「……の…わき…。」
うわごとのように発せられた彼の言葉……。
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