エゴイストU
□禁断。
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上條さんが持って来てくれた氷で…新しく作った自分の酒で乾杯を誘い…
薬の入った酒を飲み干してもらった。
アルコールと眠剤の相乗作用は絶大で…上條さんは、ソファーにもたれるようにして…すぐに眠りについた……。
「かーみじょーさーん」
名前を呼んでも反応しない事を確かめてから…そっと横にした。
両腕を無造作に投げだすようにして眠る上條さんの顔…
「こんなに近くで見たの初めてだな…。」
ほんのり色づいた唇をそっと指でなぞると…
「……ぅ……ん…。」
甘い吐息とともに…ピクンと顎が上がり…薄く口が開いた。
なぜか…この人が相手だと理性が働かない…。
彼の睫毛の長さを間近で観察するようにして…顔を近づけ…
唇が触れるか触れないかのところで、野分の顔が浮かび…一瞬動きを止めたが、欲望が勝り上條さんに軽く口づけた。
まったく起きる気配がないことに、ひと安心して…更に唇を重ねると、野分と勘違いしたのか、彼の舌がねだるように絡みついてきた。
……マジで…この人って色っぽ過ぎだ…。
柔らかな唇の感触と時折洩れる艶のある声が…下半身にズシリとくる。
薄いシャツの上から、胸の突起を探り当てると、
「……ん…///。」
小さく悶える声…とても普段の彼からは想像出来ないような一面だ…。
薬が効いているとはいえ…恥ずかしそうに身を捩る同性の彼の姿に…
自分の下半身が、ここまで敏感に反応するとは思わなかった。
…そして…今から俺がしようとする行為が、無抵抗の彼を辱めることになっても…
…罪悪感より、素直な自分の欲望に抗(あらが)えるはずもなく…
「……俺は…ノーマルのはずなんだけどな…。」
湧き上がる邪な感情に自嘲する…。
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