ロマンチカU

□ウサギとミサキの協同作業
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「あーはいはい。手打ち蕎麦ね。あとで一緒にやろう。だから今は、とにかく原稿頑張ってくれよ。」

一刻も早く原稿を書いて欲しい美咲は、そそくさとドアに手をかけた。


「……それから…。」

秋彦は、美咲の腰に手をかけると


「なに?まだ何かあんの?」

さり気なく体をよじり逃げようとする美咲を抱きしめた。

「……少しだけ。」


秋彦はポツリとそう言うと美咲を抱きしめなおす。

「……ウサギさん?」

美咲が顔を上げると、疲労が垣間見える秋彦だったが嬉しそうに瞳を細める。


「………美咲切れ。」

そう言って、唇を寄せると


「はっ?……なに言っ……っ///!?」

…ちゅっ。

焦る美咲の顎を持ち上げ、啄むように口づけた。

「ちょっ…///なにすんだよっ!下に相川さんいるんだぞ!」

「くすっ。お前が声を出さなければわからない。」

「へ…屁理屈言うなーっ///」


ぐいーっと、腕を突っ張り秋彦を引き剥がしにかかる美咲を、更に引き寄せると

「大きな声を出すな。相川に聞こえるぞ。」


「………ゔっ…///」


悔しそうな顔で押し黙る美咲の髪を撫でた秋彦は、額に小さく口づけ…堅く引き結んだ恋人の唇をペロリと舐めると、びっくりして僅かに口を開けた隙に素早く舌を滑り込ませた。



「……ぅ…んっ///」


ぬるんと口腔をかき回され、ピクンと体を震わせる美咲に容赦なく舌を絡ませる。


「……ウ…ウサギ…さっ…っ///」

呼吸のタイミングを逃した美咲は、息苦しいのに熱を帯びる体に戸惑い秋彦の唇から逃れた。


「……っ…ぷはっ///」


「くすっ。ご馳走さん。」

秋彦は薄く笑みを浮かべ、細くスラリとした指で美咲の唇を滑らせる。



「…はっ…早く仕事しろっ///」


顔を真っ赤にした美咲は、急いで秋彦の腕の中から抜け出すと遁走するがごとく部屋を出るのだった。



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