ロマンチカ

□@ウサギとミサキとカメ
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「う〜。ヤ〜バ〜い〜。マ〜ズ〜い〜。レポート忘れて来〜た〜。」

………ウサギさんに……届けてもらう?……いや…、……いやいやいや………あとで、なに言われるか。

腹痛いって早退……。無理…。

「はぁ………。」

「………あの、すみません。となりあいてますか?」

「ほぇ?あっあいてますよ。どうぞ。」

うわっ…キレイな人だな…。男っぽくない中性的なイメージ…。

イスに座って本のページをめくる優雅な仕草がウサギさんに似てる……かな…。

「どうかした?。」

不意に、こちらを見た彼と目が合ってしまった。
「えっ?あっゴメンっ。オレ、高橋美咲って言います。」

「知ってますよ。あの有名な小説家の宇佐見秋彦を足にしてるっていう…。」

……ウサギさん…やっぱり送り迎えやめようよ。

頬杖をついて静かに話し始める彼は、やっぱり、ウサギさんに似てる…。

「自己紹介が、まだだったね。僕は、亀井鶴松って言います。カメさんでいいよ。」

「……珍しい名前ですね…。」

「くすっ。よく言われるよ。インパクト強いってね。でも気に入ってる」
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