一途な恋を黒犬と

□8ホグズミードと間違った噂
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マリアはホグズミードのハニーデュークスの店の前でハリーとスナッフルズを待った。

「あ...」

マリアの声に、スナッフルズはさっと透明マントから飛び出した。

「スナッフルズ。ハリーもいる?」

「はい」

「何かハニーデュークスで欲しいものあった?買ってくるけど」

「じゃあ何かオススメを」

「OK、じゃあ二人で待っててね」

そう言ってマリアはハニーデュークスへと入っていった。

「ロンとハーマイオニーはどこだろう」

ハリーは待っている間、キョロキョロと辺りを見回した。

「お待たせ」

そう言ってマリアが店から出てきて、ハリーにお菓子の入った袋を渡した。

「さて、どこに行く?」

「僕、ロンとハーマイオニーを探したいんだ」

そうハリーが言えば、スナッフルズがワンっとひと吠えした。

「スナッフルズ、二人の場所が?」

もうひと吠えして、走り出した。

「ハリー、行こう」

そう声をかけてマリアはスナッフルズを追いかけた。

叫びの屋敷の前まで来ると、マルフォイ達とロンとハーマイオニーとが言い合いをしていた。

その光景にマリアがため息を吐いた。

ハリーはどうやら二人の側に行ったようだ。

「ここにいよう」

そうスナッフルズに声をかけて様子を見守った。

見えないのをいい事に、ハリーはマルフォイを叫びの屋敷の方へ引っ張ったりといたずらをしてマルフォイ達3人を怖がらせていた。

正体に気づかないロンも若干怯えている。

マルフォイ達が去ったあと、ハーマイオニーが見えないハリーに声をかけた。

「ハリーなんでしょう?」

ハリーはさっと透明マントを脱いで姿を見せた。

「なんだ君だったのか」

「ずいぶん怖がらせたのね」

マリアはクスクス笑いながらハリーの元へ歩いて行った。

「さ、じゃあバタービールでも飲みに行かない?私が奢るから」

「わぉ、マリア先生最高!」

ロンは小躍りした

「でも先生、ハリーは...」

「大丈夫よ。

確かに許可証にサインはないし、他の先生方はシリウス・ブラックがハリーを狙ってるって言って、反対するでしょうけど。

私がいるから大丈夫よ」

そう微笑んでマリアは3人を三本の箒へと促した。

「スナッフルズ、行こう」

マリアは立ち止まっているスナッフルズに声をかけた。



三本の箒は人でごった返していた。

マリアは3人と一匹を店の奥の空いている席に座らせて、バタービールを注文しに行った。

数分してマリアが泡立った熱いバタービールを持って戻ってきた。

「お待たせ、どうぞ」

マリアは全員にバタービールを配った。

もちろんスナッフルズにも。

「メリークリスマス!」

ロンの掛け声で乾杯をした。

「うーん、美味しい!」

マリアが満足そうに言うと同時に、冷たい風が吹き込んできた。

「あ...まずい」

入り口にマクゴナガル先生とフリットウィック先生が見え、後ろからハグリッドとコーネリウス・ファッジが入ってきた。







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