巻島
□あなたの声
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部活の終わる少し前、何故か違うクラスの女の子たちに私は連れ去られた。
わけもわからずメイクをされ、髪型も可愛く編み込みなどされていて、いつもとは別人だと自分でも思う。
何だったんだろうと思っていると、
「部室で田所くんを待っててね」
と言付けされた。
なんだったのかわからないまま、私は言われた通りに部室へと戻るのだった。
ドアを開ければ、田所くんではなく何故か巻島くんがいて、巻島くんも何故か驚いていた。
そこに田所くんから電話があった巻島くんに聞けば、田所くんは家に帰ってしまっているようだった。
あれ?
もしかして任せろってこのこと...?
そんなことを思っていたら、巻島くんから夕飯のお誘い。
あまりの嬉しさと驚きで、ちょっとの間返事を忘れてしまっていた。
ハッとして返事をすれば、巻島くんもなんとなく嬉しそうで、私は胸がドキドキするのだった。
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