巻島

□仲直り
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「反論はさせねーヨ」

と裕介に口を塞がれて息もできないでいた。



どうしてこうなったのか。
それは数時間前に遡る。

裕介に会いにきたという東堂くんと、その東堂くんと一緒に走ってきたという真波くんの二人に偶然会った。

「やぁ、これは雪乃ちゃんじゃないか!

巻ちゃんは一緒じゃないのかい?」

「あ、東堂くん。

裕介は、勿論練習中だよ。」

「雪乃ちゃんはマネージャーだろう?

なんで練習に出てないのだ?」

「あ、うん。買い出し中なの」

「成る程」

東堂くんが一息ついたところで

「雪乃さん、こんにちは」

と真波くんが話しかけてきた。

「真波くん、こんにちは」

「雪乃さん、買い物手伝いますよ」

「え?でも東堂くんと練習中..だよね?」

「いえ、東堂さんはこれから巻島さんの所へ行くみたいなので...

というかもういませんしね」

と苦笑いの真波くん。

「あ、本当だ。

流石スリーピングビューティー..」

と、そんな会話をしながら、成り行きで真波くんと買い出しをして、

学校前で再度落ち合った東堂さんと共に真波くんも帰ったわけなのだが...

一緒に真波くんと買い物していたのを裕介にみられていたらしい。




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