巻島
□彼女の作戦
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「巻島くん」
「んあ?あー、篠宮。
どうしたっショ?」
「あのね、スキ....」
「ハ...?」
「また明日ね、巻島くん」
「ちょっ....待つっショ!」
巻島の声が教室内に響き渡った。
雪乃は静止の声も聞かずに一目散にかけて行った。
イヤ、まじで冗談じゃない
さっきのはなんなんだ⁉と
巻島は頭を抱えた。
告白、告白なんだよな?
どうすればいいっショ...
翌日、何事も無かったかのように日中は過ぎて放課後。
部活に向かおうと立ち上がったところでまた篠宮に呼び止められたオレ。
「巻島くん、スキ..です」
必然的に上目遣いになる篠宮を一瞬かわいいと思って固まったオレ、ばかっショ。
その隙に
「巻島くん、また明日ね」
と篠宮は去って行っていた。
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