シリウスブラック

□いつのまにか君が好き
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部屋へ着くなり、シリウスはハッとした。

「ルナ、私に会いにきてくれたんだよな?」

不安げに聞くシリウスに、ルナはクスリと笑って頷いた。

「ルナ、すまなかった。

つまらないことを気にして、君を傷つけた....」

「うん」

「もしまだ私にチャンスがあるなら、

ルナ、私と付き合ってくれないか?」

「うん、シリウス。
嬉しい」

そう言ってホロリと涙を零したルナをシリウスはそっ抱きしめた。

「私、シリウスが好き」

「私もルナが好きだ」

「うん、知ってるよ。
いっぱいお手紙くれたもの」

そう言ってルナはシリウスの顔を見上げて微笑んだ。

「本当は、シリウス、
私のことそんなに好きじゃ無いんじゃないかなって不安だった。

私のことハリーと同じように思ってるんじゃ無いかなって」

「そんな事はない、ルナ、君は立派な女性だ」

「うん、わかってる。

短い手紙だったけど、私のこと想ってくれてるって伝わったよ?」

そう言って笑うルナに安心して、シリウスはベッドに座り込んだ。

「良かった」

「シリウス?」

「ルナが帰ってこないと聞いた時、ものすごく焦ったんだ。

私はここから出れず、

ルナ、君は私が言ったように歳の近い恋人をホグワーツで作ってしまうのではないか、とね」

「そんなこと、しない....

勢いで言っただけ...シリウス以外は考えられなかったの。

きっと誰とも付き合わないでいつまでも一人だった」

そう言ってルナはもう一度

「シリウス、私は貴方が好き」

そう告白をしたのだった。

「私もルナが好きだ。
愛している。
ずっと私のそばに居て欲しい」

そう言ってシリウスはそっとルナの頬にキスを落とした。

瞬間、ボッと音が聞こえるんじゃないかというくらい真っ赤になったルナを見て、シリウスは愛おしさを募らせるのだった。






end

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