シリウスブラック

□いつのまにか君が好き
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「なんだい?うまくいかなかったのかい?」

「うまくいくも何も、私なんかは対象外だろう」

「プレイボーイだった君がそんなことを言うなんて信じられないね。

言っておくけど、相談になんて乗ってあげないからね?」

「わかっているさ。

リーマス、ルナが待ってる。

ティータイムの続きを頼む」

「わかったよ」





リビングに戻ればルナは難しい顔をして考え込んでいた。

「ルナ、すまなかったね」

「リーマス...」

「君を困らせるつもりはなかったんだけど」

ルナの様子を見たリーマスは酷く申し訳なさそうに言った。

「ううん、びっくりしたけど...。

リーマスが切り出さなかったら、きっとシリウスの気持ち、知らないままだったと思うし」

「そうだろうね。

シリウスも言うつもりが無かったと思うんだけど。

どうしても放っておけなくてね」

そこで一旦言葉を切って

「気づいた時にはね、どうからかおうかなんて思ったんだ。

シリウスが自分から好きになった子なんて学生時代にもいなかったからね。

けど、シリウスはそろそろ幸せになってもいいんじゃないかってすぐに思ったんだよ。

もちろんチョコが美味しく食べられなかった恨みもあるんだけど」

なんて最後は茶化し気味にいうリーマスだったが、親友であるシリウスの事をすごく大切に思っているのはルナでもわかった。

「リーマス....私、ちゃんと考えるから...話を聞いてもらえる?」

「もちろんだよ」

「よかった。

私...恋とかしたこと無いからよく分からないから、きっと1人じゃ答えが出せないと思うから」

リーマスは驚いたようにルナを見つめた。

“なんだ。
人見知りのルナがこんなに君のことを思って答えを出そうとしてるじゃないか”

そう思って、リーマスは少し安心するのだった。

思っていたよりも脈があるんじゃないのかい?シリウス。





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