運命の恋

□3確信
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「今日は防衛術の授業見学かな」

自分のと全学年の時間割を見てリズは呟いた。

木曜日の朝の事だった。


朝食前に申請を出そうとリズは職員室に向かった。

軽くノックをして職員室に入ると、会議が終わった後なのかほぼ全員の先生が揃っていた。

リズはルーピンの机まで歩いて行き声をかけた。

「ルーピン先生、おはようございます」

「やあ、リズ、おはよう」

「あの、多分お聞きしてるとは思うんですけど....

授業見学の申請をしに来たんですけど」

「ああ、聞いているよ。

今日は何クラスかあるけど、どこのクラスかな?」

「3年生の授業枠だと思うんですけど」

「ああ、そうだね。

その授業は職員室で行うから時間になったら来るといいよ」

ルーピンは微笑んで言った。

「わかりました。よろしくお願いします」

頭を下げて職員室を出ようとしたところで、リズは呼び止められた。

「ミス・クロフォード」

「あ、はい」

リズは呼ばれた本人の前に慌てて向かった。

「スネイプ先生、何かご用でしょうか?」

「難しい薬の調合をするんだが、手伝う気はあるかね?」

「授業ではやらないものですか?」

「さよう」

「やります!是非お手伝いさせてください!」

「よかろう。日程は後日知らせる」

「わかりました。ありがとうございます!」

リズは嬉しそうにお礼を言って、職員室を後にするのだった。

その様子をルーピンは顔をしかめて眺めていたのだった。


リズは職員室から大広間へウキウキしながら歩いていた。

「やあ、我らが女神!」

「何だか機嫌がよさそうだぞ、相棒」

「あら、フレッドにジョージ。
おはよう!」

リズはふふふと笑って挨拶をした。

「今日はとってもいい事があったのよ」

「何だろうな、相棒」

「想像できないぜ」

「今度ね、難しい薬の調合を手伝わせてもらえる事になったの!」

その答えに、フレッドもジョージも顔を見合わせた。

「さすが我らが女神だ」

「普通そんな事で喜ばないぜ」

「「だってスネイプと一緒だ」」

「あ、うーん、そうね。

でも、私は学べる事が嬉しいから」

リズは二人の言葉に苦笑した。

「リズは勉強熱心だもんな!」

「そうそう、グリフィンドールにいるのが不思議なくらいだ」

「まあいいさ、相棒。

早くしないと朝食なくなっちまう」

「あ、本当ね」

リズも時計を見て言った。

「「それじゃあ」」

そう言った二人に嫌な予感がするも、時すでに遅くリズは思いっきり二人に引っ張られて大広間まで走る羽目になったのだった。




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