運命の恋

□3確信
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週が明けた月曜日、リズはボガートの授業のレポートを提出に職員室を訪れた。

「やあ、リズおはよう。

レポートだね。預かるよ」

「お願いします」

「そうだ。ボガートを見つけたんだけど、明日の夜は空いているかな?」

ルーピンはリズに問いかけた。

「明日....ごめんなさい、明日は...」

「ルーピン、明日は我輩の手伝いをしてもらう事になっている」

リズが言いよどんでいると、斜め前の席からスネイプの不機嫌そうな声が聞こえてきた。

「そうなのか。

それはすまなかったね。

それなら別の日にしよう」

ルーピンはリズに微笑んだ。

「ちなみにクロフォード、今回は毎晩調合する。土日は日中だ。」

「あ、はい」

「セブルス、それはいくらなんでも拘束しずぎなんじゃ...」

「何か問題でもあるかね?

これはクロフォードの為になることであると思うが?」

「ル、ルーピン先生!大丈夫です。

私がどうしても知りたい調合なんです...

スネイプ先生は、私に覚えるの機会を増やしてくださってるんだと思うので...あの...」

リズは何やら険悪な雰囲気の流れるのを止めたくて、あわあわとルーピンに弁明した。

「リズが構わないならいいんだが...」

「ルーピン、君にも関係のある薬の調合だ。

文句を言われる筋合いはないと思うがね」

そう言ったスネイプの言葉に、空気が固まったのをリズは感じた。

リズはその場にいられなくて、逃げるように職員室を後にしたのだった。

リズが出て行った後スネイプは満足そうに笑い、ルーピンは戸惑った様子でリズの出て行ったドアを見つめていたのだった。



翌日からリズは約束通り薬の調合の手伝いを始めた。

初日は言われた材料を用意し、材料を刻んだり粉末にしたりする様子を見学した。

リズは事細かにずっとメモを取り続けた。

鍋に入れる材料の順番から時間、混ぜる回数に色の具合に鍋の温度。

薬が完成するまでに、羊皮紙何メートルにもなるメモが出来上がっていた。

「見せてみたまえ」

そのメモをスネイプはチェックした。

「メモ上ではよくできている。

明日までに見やすくまとめてきたまえ」

「わかりました」

リズは生き生きとした顔でスネイプに返事をし、お礼を言って教室を後にしたのだった。


スネイプはその完成した薬をルーピンの元まで運んだ。

「ルーピン、入るぞ」

「やあ、セブルス」

「薬だ。早く飲みたまえ」

「ああ、ありがとう」

ルーピンは嫌そうにゴブレットの中身を見て飲み干した。

「甘くはならないのかい?」

「我輩は研究者ではないのでね。

クロフォードにでも頼んだらいいのではないかね?」

「.....セブルス、彼女に僕の正体を?」

「本人に聞いたらどうだね?」

スネイプはさっとローブを翻してルーピンの部屋を後にしたのだった。

「リズ....君は知ってしまったのかい?」

ルーピンは一人呟いた。





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